― 実際に入社して開発部で研究開発職として働いてみて、どうでしたか？

入社後は一人ひとりにテーマが与えられ、そのテーマをこなしていくことになります。テーマの中で、試作の方法を習得したり、機器の操作方法を教えて貰ったりしました。
分からないことも多くありましたが、先輩社員のサポートがあるため良く分からない状態で立ち止まったりすることはありませんでした。
 

― 職場環境はどうですか？

部署内・外問わず、人との距離は近いと感じています。自分一人の力では出来ないこと仕事は多くあるため、他部署を含め様々な人と関わり、協力しながら仕事を進めていくことになると思います。

 

― どのようにして開発を進めていますか？

半導体向けの部材というところで、高い清浄度(商品のキレイさ)が求められます。高い清浄度を目標に、キレイな材料を使用するのか、出来上がったものをキレイにするのか等、幾つかの方法を考えて試験を重ねていっています。

 

― 半導体向け製品の開発で、難しい点は何ですか？

半導体という先端技術に関わっているという事です。
先端技術という事で業界の技術開発スピードは早く、お客様の要求も難しいものもあります。お客様の持つ課題に対して、自分たちの商品・技術で解決に結びつけられるかを考えています。

そういった状況で開発を進めていった結果、お客様の課題に対して、新しい商品を提案し、問題が解決され、その商品の採用が決定された時には喜びを感じます。自分たちの試験の結果が実を結んだことになりますから。
 

― 結果が実を結ぶ一方、途中段階では上手くいかないこともあったと思いますがいかがですか？

担当していた商品で大量に不良品を発生させたことがあります。昨日は問題なかったが、今日は本当に問題ないかを確認することの徹底が必要だと学びました。
問題が起きた時には先輩・上司に相談、原因の究明、改善策を考案することが大事になります。

 

― 今後の目標を教えてください。　

お客様のニーズに合った商品開発をしていきたいと考えています。半導体分野の開発スピードは早く、ブラシローラーに求められる役割も変化しています。
基本的に求められる必須項目はあるのですが、それにプラスして様々な付加価値を付けられるようにしていきたいと考えています。どういった付加価値が重要かということ知るために、学会やセミナーへの参加や共同研究を行っている大学や他社との情報交換を行っています。
 

― 最後になりますが、今後入社する後輩社員に求めるものがあれば教えてください。

自分の意見を言える事が重要だと考えています。
分からないところは分からないと言える、相手の意見に対して自分はこう思っています、と言えることが重要です。自分の意見を言うことで、勘違いや相手との齟齬というのは少なくなり、後から思っていたのと違っていたとなることが少なくなります。
自分の意見が他と違っていても、発言してみるといいと思います。ただ物事の他の側面を見ているだけで大事な視点かもしれません。

担当商品：ブラシローラー（洗浄材グループ）